新年にあたりまして
2017年新春をむかえ、ちょっとだけ昔話をいたします。
20代の中頃、札幌で新築ホテルの梁に抽象の絵を描くという仕事をしたことがあります。銀座の鎌倉画廊さんのご依頼だったと記憶しています。
その仕事のために市内に宿を決めてお世話になったのですが、その宿のおかみさんに「絵を描きに来ました」というと、「なんとまぁ、若い絵描きさん!絵描きさんというのはおじぃさんだとばっかり思ってた!」と言われた事を懐かしく思い出します。
そのボクももはやおじぃさん、です。
絵だけに邁進してきたとも言えず、美術だけに注力してきたとも言えず、子どもが生まれれば子育てをし、女子サッカーチームが必要だと言って懸命になり、左官の魅力にやられ、浮気ばかりだったかもしれません。
でもまぁ、やはりボクはどうしようもなく絵描きなのだろうなぁ、と思っております。
そして絵描きのじぃさんとして今後も生きるのだろうなぁ、と感じております。もちろん土や左官と関係する場合も絵描きとしてであり、お店などデザインする場合においても絵描きとしてやる
わけです。
と、いうわけで、賀状を一枚貼付けいたします。
今年もよろしくお願い申し上げます。
頭の中でバチっと火が飛ぶようなイメージを「石火」(せっか、と読みます)という題名にいたし
ました。